本日初日! 日本カメラ博物館特別展「すごい!たのしい!ちょっとへん?!〇〇なカメラ大集合」リポート

日本カメラ博物館特別展「すごい!たのしい!ちょっとへん?!〇〇なカメラ大集合」リポート/10月16日(日)まで

カメラが実用化されてから約180年。その歴史のなかでは、後の製品に大きな影響を与えた革新的な技術を備えたカメラや、多くの台数が販売されブームを作ったカメラ、デザインが評価されたカメラなど、いわゆる“名機”や“ヒット商品”と呼ばれるカメラが数多く存在します。その一方で、既成の概念にとらわれない発想で作られた、変わった形状のカメラや、特殊な操作性のカメラ、新たな技術や分野に挑戦したものの普及には至らなかったカメラなども、また多く作られてきました。

カメラの進化は凄まじく、昔は撮れなかったものでも撮影できるようになったり、小型化が進み他の機器に組み込まれたり、デザインが洗練されてお洒落な形になったりと、ますます高性能で使いやすいものになっています。それは、カメラをより良い道具にしようと努力してきた挑戦の証なのです。

この特別展は、そのような独創的な機構やデザインをもつカメラ、歴史のなかで脚光を浴びたカメラ、そして埋もれがちなカメラにもスポットをあてた展示です。ものづくりへのチャレンジ精神から生み出された、「すごい」や「たのしい」、それから「ちょっと変」など、“〇〇(まるまる)なカメラ”と形容できるような特徴的なカメラの数々を紹介します。カメラを趣味とする方はもちろんのこと、興味はあるけれどあまり知識はないという初心者や、夏休みの子供たちにも楽しめる企画です。

(博物館展示案内より)

*以下ホトグラ。編集部が取材した展示の様子やチラ見したカメラに続きます。

展示会場内の様子。企画展のほか常設展示もあります。

ここからは本展示の開催を前にプレス内覧会がありましたので、その様子を少しご紹介いたします。

この特別展でまず驚かされたのが、展示されたカメラの種類と数。よくぞここまでを集めたなと感心させられる数のカメラが展示されます。貴重なカメラも多く、同館関係者に話を聞いたところ、すべて博物館の収蔵物とのこと。それだけでも見る価値あるものです。しかも展示の構成にも凝ったところが見受けられ、カメラをより深く、そして楽しく知ることができます。夏休み期間中と被りますし、夏休みの自由研究にもよさそうですので、お子さまのいらっしゃる方はぜひご一緒に行かれることをオススメします(中学生以下は入館無料)。


なお、この特別展の開催期間中、「あなたにとっての“○○なカメラ”」を受付で提示し、用紙に記入すると入館料金が100円割引の200円となるキャンペーンを実施。“○○なカメラ”の理由は自由ですので、ぜひご自身のカメラを持っていかれるとよいでしょう。ただし、スマートフォンやカメラ付きケータイなどはキャンペーンの対象外となります。(他のキャンペーンとは併用不可)。

それでは今回の特別展で展示されているカメラをチラ見してみましょう。

「先進的ですごい」
シャープ J-SH04(2000年日本)
カメラ付き携帯として初の実用的なモデル。

「先進的ですごい」
フジフイルム ファインピックス 40i(2000年日本)
デジタルカメラとMP3プレーヤーの複合製品。

「先進的ですごい」
コダック プロフェッショナルデジタルカメラ DCS(1991年アメリカ)
世界初のレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ。画像の記録はモニターを搭載するストレージユニットで行った。

「感光材料がすごい」
アップル クイックテイク 1000(1994年アメリカ)
アップルのコンピューター、マッキントッシュとダイレクトに接続が可能。

「特殊用途のカメラ」
ブローチ型カメラ
メーカー名、製造年など不明
ブローチを模した偽装カメラ。花の中央がレンズで、茎がレリーズレバーとなっている。

「いろいろな形のカメラを生み出した感光材料1」

「いろいろな形のカメラを生み出した感光材料2」

「外装がすごい/金属のカメラ」
フォトスフェール 8×9(1888年フランス)
装飾彫金の施されたカメラ。ドーム型のレンズ基部のなかに半円形のシャッターが入る。

「特殊用途のカメラ」
コニカ ランドマスター(1996年日本)
GPS受信機と方向角センサーを内蔵し、カメラ番号、年月日時刻、位置(経度緯度)、撮影した方角などの文字情報をフィルムに記録する。

「外装がすごい/デザイン」
ミノルタ クレージュ AC101(1983年日本)
フランスのデザイナー、アンドレー・クレージュがカメラ前面パネルをデザイン。

「特殊用途のカメラ」
ミノルタ サーベランス(監視)カメラ(1979年日本)
額のなかにカメラを仕組んでいる。

日本カメラ博物館入口。宝島社の看板が目印。

会場:日本カメラ博物館(東京都千代田区一番町25 JCII一番町ビル B1)
会期:
2022年6月28日(火)〜10月16日 (日)(毎週月曜日休館/祝祭日の場合は開館)
時間:
10時00分から17時00分まで

入館料:一般300円、中学生以下無料、団体割引(10名以上)一般200円
https://www.jcii-cameramuseum.jp

*最新の情報を掲載するよう心がけておりますが、博物館等の都合により会期等が変更になっている場合があります。ホームページなどでご確認のうえお出かけください。

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