本日最終日! 山下恒夫写真展「七月の応援席 1982-1989」

OMシステムギャラリー/8月8日(月)まで

©️山下恒夫

梅雨が明ける少し前の7月初旬、甲子園を目指す高校球児の神奈川県大会が始まります。出場するのは現在約180校。全国でも激戦区のひとつです。高校野球の応援席といえば甲子園のアルプススタンドの大応援団を思い浮かべる方も多いと思いますが、地方予選ではちょっと様子が違います。一回戦、二回戦は客席の人もまばらで、あまり上手くないブラスバンドと、にわか作りの応援団が声を枯らして声援を送るというのが標準スタイル。作者は今から30年前、大学三年生の夏からアルバイト先で借りたオリンパスフレックスという二眼レフカメラでスタンドの高校生の姿を撮影し始めました。自身も高校時代は吹奏楽部に所属して同級生が出る試合を応援していたことがあり、そこは親しみのある場所でもあったのです。

リーグ戦と違いトーナメントは負けたらおしまい。試合に出ている選手よりも負けては泣き、勝っても泣く応援席の高校生。その姿に魅力を感じて足掛け8年撮影した写真を展示します。

数年前に久しぶりに予選が行われている球場に足を運んでみました。驚くほどに当時と変わらぬ高校生たちの姿を見ることができたのですが、違っていたのは撮影禁止という大きな貼り紙があったことでした。

出展作品数 モノクロ 約50点

(写真展案内より)

(作家プロフィール)
山下恒夫(やました つねお)

1961年東京都出身
1984年日本大学芸術学部写真学科卒業

主な写真展 
1980年 高校日記 キヤノンサロン 銀座、広島
2001年 島の時間 コニカプラザ
2009年 もうひとつの島の時間 ギャラリー冬青
2016年 日々III エプサイトギャラリー
2017年 15歳の日々 Roonee 247 fine arts
2020年 多摩川のほとりで キヤノンギャラリー銀座

写真集
「島の時間」クレオ 
「もうひとつの島の時間」冬青社 
「島想い」私家版

会場OMシステムギャラリー(東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビルB1F)
会期2022年7月28日(木)〜8月8日(月)
開催時間:10時00分から18時00分まで(最終日15時00分まで/入場無料)
https://omsystem.com/ja-jp/

*最新の情報を掲載するよう心がけておりますが、ギャラリー等の都合により会期等が変更になっている場合があります。ギャラリーホームページなどでご確認のうえお出かけください。

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