本日最終日! 新田 樹写真展『続サハリン」
EPSON MFP image

ニコンサロン/6月13日(月)まで

ロシア・サハリン州、この島の北緯50度から南半分は1905年の日露戦争後の割譲から1945年8月の日本敗戦時頃までの40年間、樺太として日本の統治下にあった。約40万人暮らしていた日本人の多くは、45年8月のソ連参戦時の緊急疎開およびその翌年に始まる引き揚げでこの地を後にした。その一方で朝鮮人2万人〜4万3千人(正確な人数は現在も不明)とその配偶者であった日本人はその後ながきにわたりこの地を離れることはかなわなかった。(サハリン残留韓国・朝鮮人)

作者が初めてこの地を訪れたのは1996年のことだった。戦後から半世紀が過ぎたこの地で、未だ日本の言葉が日常的に使われていることを知った。それは単に話せることとは違う別の何かだった。

今もこの地で暮らす彼女たちとの会話のなかで、ふとたち現れる記憶の情景に導かれるように作者は2016年から再び通い続けている。この作品はサハリン(2015年)の続編である。

(写真展案内より)

<作家プロフィール
新田 樹(にった たつる)
1967年 福島県出身
東京工芸大学工学部卒業後、麻布スタジオを経て半沢克夫氏に師事。
1996年 独立
<個展>
2003年 「SURUMA」(コニカプラザ)
2007年 「樹木の相貌」(コニカミノルタプラザ)
2015年 「サハリン」(銀座ニコンサロン)
2018年 「RUSSIA〜CAUCASUS 1996-2006」(zakura)

会場:ニコンサロン(東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28階)
会期:
2022年5月31日(火)〜6月13日(月)(日曜休館)
時間:
10時30分から18時30分まで(最終日は15時まで)
https://www.nikon-image.com/activity/exhibition/

ホトグラ。編集部より
インスタ映えのような写真でも、モノクロ粗粒子のような写真でもありませんが、被写体をひたすら追い続けたシリアスな写真で構成される展示は、見応えがあるとともに、あらためて写真の力を感じさせるものです。新宿方面に立ち寄ることがありましたら、ぜひご覧いただきたい写真展です。

*最新の情報を掲載するよう心がけておりますが、ギャラリー等の都合により会期等が変更になっている場合があります。ギャラリーホームページなどでご確認のうえお出かけください。

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