本日最終日! 片桐寿憲写真展「さよならをいう気もない」

ケンコー・トキナーギャラリー/8月8日(月)まで

©️片桐寿憲

2018年7月、私はそれまで30年続けたフリーランスから、会社に所属し毎月サラリーを貰って撮影する立場となりました。


フリーランスとして確固たる地位を築けなかった忸怩たる思いと、これで仕事を得るために虚勢や見栄を張らずに済むと、気が楽になったのも事実です。


以前の私なら、少しでも仕事に結びつくようにと、分かりやすく見栄えのする写真を並べていたことでしょう。(写真展を営業の場と捉えていました)


今の私は自由です(時間は不自由になりました)


撮影仕事は会社から勝手に降ってくるし、撮らなくても賃金は毎月支払われます。30年も他人のために写真を撮ってきた私です。ここはもう、他人がどうとか考えるより、純粋に先ず自分自身が見たい写真を展示することにしました。(身銭を切っているのでせっかくなら)

 
SNSの時代となり「いいね」の数で評価される、近視眼的にしか物事を捉えられない時代に、なるべく普遍的な意味を持つ、時代性とかけ離れた視点を捕まえる試みです。


私が見た世界、見たい世界を共有します。


これがただの「自己満足」なのか「作家による作品」となるかはご覧いただいた方が決める事です。 つまらない、良く分からないと思ったら、ほんの一瞬でもいいです。


どうしてつまらないのか、どうして分からないものをこの人は撮ったのかを考えてみて下さい(他人に思考を強いる不遜な私)


正解はありません。考えた結果をツイートしてくだされば幸いです。

(写真展案内より)

(作家プロフィール)
片桐寿憲(かたぎり としのり)
京生まれ。日本映画学校(現、日本映画大学)卒業後、間違ってスチール向けの貸しスタジオ(株)アートセンターに入社。 商品撮影ばっかで嫌だ、女の子とわちゃわちゃしたいんだ!と下心だけでアートセンターを退社し、当時女性タレントを数多く撮っていた写真家井ノ元浩二氏に師事。 しかし忙しすぎてわちゃわちゃ出来ないっ!と2年で飛び出す(井ノ元さん、本当にすいません…) その後フリーのロケアシとなるがバブル崩壊で仕事が減り、今更他の事は出来ないとやっとカメラマンとして独立することを決意。 雑誌広告等でそれなりに活動したのち、ECサイトの社員カメラマンとして30年ぶりにサラリーマンとなる。 公益社団法人日本写真家協会会員

会場ケンコー・トキナーギャラリー(東京都中野区中野5-68-10 KT中野ビル2F)
会期2022年7月27日(水)〜8月8日(月)(火曜休廊)
開催時間:11時00分から19時00分まで
https://www.kenko-tokina.co.jp/gallery/

*最新の情報を掲載するよう心がけておりますが、ギャラリー等の都合により会期等が変更になっている場合があります。ギャラリーホームページなどでご確認のうえお出かけください。

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