本日初日! 中村ハルコ写真展 「光の音 Part II - echo」

中村ハルコ写真展 「光の音 Part II - echo」”私が呼べば あなたが答え、あなたが呼べば わたしはここに“
カスヤの森現代美術館/9月4日(日)まで

©️中村ハルコ

「光の音 Part Ⅱ- echo」

 写真家 中村ハルコは、イタリア・トスカーナに魅了され、1993年から1998年の間、多い時には1年に7回も通うほど情熱を注ぎ、現地の写真を撮り続けました。

 広大な大地の中、古式ゆかしい暮らしを営む老夫婦イヴォとイルダ、その家族たちとの出会いを通し、優しく熱いドラマチックな人間関係を、ゆるやかな映像ともいえるような写真表現で、美しくダイナミックに記録したのが写真集「光の音-pure and simple」(2008年)です。この写真集には季節を巡る雄大な景観はもとより、時空の流れ、温度差までをも大胆にカメラでとらえようと、野山を駆け巡る中村の初々しい痕跡が残されています。

今回、カスヤの森現代美術館では、「光の音」第二段とし、待望の未発表作品を展示します。前作に収められた写真の、前後のショットを予感させる、 ”もう一つの瞬間”を記録した「光の音 パートⅡ-echo」

新型コロナウィルス、パンデミックから国際的な往来が大幅に減少、人と人との距離を取らざるを得ない状況が続いた昨今、中村の写真には、イタリアの大地に根付き、支え合って生きる人々の普遍的な日常、家族と対話する喜びの瞬間が刻まれています。これらの写真は、生命体として健やかに生きること、自然に呼吸する幸せ、そして、宇宙と共鳴しつながっている神秘を思い出させます。

享年43才という短い生涯の中で、夢中になって取り組んだ写真の数々。彼女にしか撮れなかった「光の音 パートⅡ-echo」に出会いに、カスヤの森現代美術館にどうぞお出かけください。

高橋淳子 / 本展アート・ディレクター(写真展案内より)

■オープニング・トークイベント:下館和巳 × 高橋淳子

7月9日(土)15:30 〜 ※ 要予約
写真家、中村ハルコとその作品についてパートナーである下館和巳氏(シェークスピアカンパニー主宰、東北学院大学教授?)と本展アートディレクターの高橋淳子氏(キヤノン 写真新世紀担当)がそれぞれの視点から語ります。トークイベントへの参加申し込みは下記サイトから。
https://museum-haus-kasuya.com/script/mailform/2022_7_9_nakamura/

©️中村ハルコ

<作家プロフィール
中村ハルコ(なかむら はるこ)
1984年 日本大学芸術学部写真学科卒業後フリーとなり、東アフリカのタンザニアに半年滞在して、現地の子どもたちを取材する。
1993年 イタリアトスカーナ地方の風景に魅せられ撮影開始(『光の音』制作スタ−ト)
2000年 写真新世紀[第21回公募]優秀賞受賞、「写真新世紀展2000」年間グランプリ受賞
2001年 宮城県芸術選奨芸術選奨新人賞受賞
2005年没

会場:カスヤの森現代美術館(神奈川県横須賀市平作7-12-13)
会期:
2022年7月7日(土)〜9月4日 (月火水休館)
時間:
午前10時00分から午後5時30分まで(入館は閉館30分前まで)

入館料:一般700円、学生600円、小学生400円
https://www.museum-haus-kasuya.com

交通案内
<電車・バス>
●JR横須賀線、衣笠駅より徒歩15分。
●京浜急行汐入駅下車、京急バス衣笠行きにて約15分、金谷バス停下車、徒歩7分
<クルマ>
●横浜横須賀道路で横須賀ICから約5分、 阿部倉トンネルを通り平作4丁目交差点の次の信号を左折、福泉寺の先を左折(無料駐車場あり)

ホトグラ。編集部より
43歳の若さで夭折した中村ハルコの写真展。近年その作品は注目を集めており、今回の展示はイタリア・トスカーナで撮影された写真で構成されます。東京からですと少し遠いギャラリーですが、ぜひ訪れてみたい写真展です。

*最新の情報を掲載するよう心がけておりますが、ギャラリー等の都合により会期等が変更になっている場合があります。ギャラリーホームページなどでご確認のうえお出かけください。

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