アンティークから新品同様まで大集合! 「第48回世界の中古カメラ市」速攻リポート

昨日(2月16日)から、松屋銀座8階イベントスクエアにて、I.C.S.輸入カメラ協会主催「第48回世界の中古カメラ市」が開催されています。同協会主催の中古カメラ市としては、昨年9月開催の「第47回世界の中古カメラ市」に続くものとなります。出店はI.C.S.輸入カメラ協会に加盟するカメラショップ14店に加え、協賛ショップ10店を加えた24店舗ととても賑やか。会場内に所狭しとブースを構えました。

「第48回世界の中古カメラ市」は松屋銀座8階イベントスクエアにて2月21日(火)までの開催となります。入場無料。最終日は午後5時閉場。

初日会場オープン前の様子は、抽選方式による入場順としたこともあってか、会場内は比較的落ちついた雰囲気だったとのこと。抽選整理券の配布は8時20分に始まり、250人ほどが松屋銀座1階正面口に列をつくったと言います。今後、この入場方式は開場時の混乱を避けるためにも続いていくものと思われますので、朝一番に会場に入りたいカメラ愛好家は留意しておくとよいでしょう。

出店するいくつかのショップに初日午前の様子を訊いたところでは、前回前とくらべ、比較にならないほど多くの客が入ったとのこと。さらに、入国が緩和されたこともあり外国人バイヤーの数がこれまでにくらべ格段に増えているとのことでした。実際、午後もその状況は変わらず、取材時も多くの人が訪れており、写真を撮るのも憚れる状況でした。売れ筋のカメラとしては、往年のフィルムカメラがコンスタントに出ているようで、やはり人気はライカをはじめとするオーセンティックなカメラが中心。市場でのフィルムの大幅な値上がりとはあまり関係ない模様です。おそらくコレクションとしての購入も増えているのではないかと思えます。

久しぶりに多くの来場者で賑わう会場の様子。マスクの着用や手指のアルコール消毒などはそれでも必須となっていますので、ご注意を。


この即売会では、2月18日(土)には通常の販売に加え、「理由ありセール」と称して掘り出し物を各店ブースで用意。20日(月)の午後4時から午後6時までも同様に奉仕品を「タイムサービス」と称して用意するとのことです。また、17日(金)から21日(火)まではカメラの買取カウンターを設置。不要のカメラや交換レンズなど買い取ってもらい、そのまま欲しかったカメラや交換レンズを手に入れるのもありそうです。さらに分割15回まで無金利のショッピングローンも用意されているのも嬉しいところです。

なお、主催するI.C.S.輸入カメラ協会からのコメントとして、中古カメラ市会場も含む松屋銀座店内は、マスクの着用や手指のアルコール消毒のほか小人数・短時間での利用、ソーシャルディスタンスが求められているので、安心して買い物が楽しんでほしいとのことでした。「第48回世界の中古カメラ市」は21日(火)が最終日。カメラに少しでも興味があれば、ちょっと覗いてみることをオススメします。

日本学生写真部連盟による写真展も会場内で開催。買い物が済んだら足を運んであげよう。


最後に独断と偏見による会場内で見かけたカメラをわずかですが、お伝えしたいと思います。なお、ここに掲載したアイテムは全て取材時のものであるため、その後買い手がついたり、予約済みになっている場合があることをご承知ください。

Ernostar105mm F1.8を装着した「Ermanox Reflex 6×4.5」。往年の報道写真家エーリッヒ・ザロモンの作品を思い出す逸品。このカメラに装着できるブロニカのフィルムホルダーが付属。
早田カメラ(http://www.photobazar.jp

1954年に発売された富士写真フイルムの二限レフ、「FUJICAFLEX」。販売価格は6万5,000円で、当時の大学卒の公務員初任給が8,700円だったことを考えると、国産二眼レフとしてはとても高価だった。
秀光(https://www.syuukou.com

6×6判のステレオカメラ「キメオン」。国産でレンズはマミヤ製。受注生産だったため生産数は多くないという。これで撮影したステレオ写真見てみたい!
ダイヤモンドカメラ(http://www.diamondcamera.net)

Ermanoxに装着されていた「Ernostar 100/2」をM42マウントに改造したとても珍しいレンズ。どのようなボケが得られるかは未知数だが、ポートレートの撮影では楽しそう。
フォトベルゼ(http://www.fotoborse.com

シリアルナンバーを同じとする「M6TTLミレニアム」と「ズミクロンM35/2」、「ズミルックスM35/1.4」のセット。いずれもブラックペイントとしている。コレクター放出品とのこと。
タカナシカメラ(http://www.takanashicamera.com

目黒光学の「メルコン I」。1955年から1957年に製造されたモデルで、写真の個体はシリアルナンバーからモデル末期のものと思われる。黒帯のニッコール50mm F2が付属。
スキヤカメラ(https://www.sukiya.co.jp/index.php

状態の良好な「コンタックスRX II」。先代モデル「RX」からフォーカスエイド機能を省略したモデルで、その分ファインダーが明るいと言われている。テッサー45/2.8との組み合わせで使いたい。
ペンギンカメラ(https://www.penguincamera.co.jp

35mmフィルムを使用するパノラマカメラ「パノン ワイドラックス F7」。1958年の「FV」にはじまり、最終モデルは1988年発売の「F8」。本モデルの製造初年は1979年となる。
矢倉カメラ商会

べセラーの名を冠した「トプコン スーパーD」。まるで戦車のような迫力あるつくりが魅力の35mm一眼レフ。「REオートトプコール 58mm F1.4」が付属。
アカサカカメラ(https://www.akasaka-camera.com

外装を漆で仕上げた「ライカR7 漆」。他ではみられない独特の光沢感を特徴とする。「ズミクロンR 50/2」も付属。限定200台のうちの1台。
富士越写真機店(https://www.fujikoshi-camera.com

<第48回世界の中古カメラ市>
会場:松屋銀座8階イベントスクエア
会期:2月16日(木)から2月21日(火)まで
開催時間:午前10時から午後8時まで(最終日は午後5時閉場)

*情報は取材時のものです。会場を訪れる際は事前にご確認をお願いいたします。

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