ブロガー伊藤浩一の オールドレンズFun! Fun! Fun!(第1回)

「 3Dプリンター製マウントアダプターでレアなオールドレンズを楽しむ(TAKUMAR 58mm F2.4編) 」

Text&Photo:伊藤浩一

ミラーレスカメラでオールドレンズを使用する場合、マウントアダプターを利用します。マウントアダプターは、レンズ側のマウントとカメラ側のマウントの組み合わせとなるため、非常に多くの種類があり、適正な種類を選択する必要があります。

レアなレンズの場合、マウントアダプターがリリースされていないことがあり、ミラーレスカメラで使用するために、レンズのマウント部分の改造が必要でした。ただ、最近は3Dプリンターで、マウントアダプターを作成することができるようになったため、レンズを改造せずに、レアなレンズを手軽に利用できる時代になりつつあります。注意点としては、3Dマウントアダプターで作成すると、強度が弱いため、何度も利用したり、重いレンズを利用したりすると、壊れるリスクがあります。

そのリスクを理解した上で、レアなオールドレンズを3Dプリンター製マウントアダプターで活用する方法を紹介します。

今回ピックアップした「TAKUMAR 58mm F2.4」

TAKUMAR 58mm F2.4はM37マウントを採用

M37マウントのレンズはレアなため、マウントアダプターの入手が難しくなっています。ただし、M37マウントをM42マウントに変換できれば、フランジバックも合うため、ミラーレスカメラで利用ができます。M42マウントアダプターは各社より多数発売されているため、入手しやすいマウントアダプターです。M37マウントをM42マウントに変換するマウントアダプターを、DMM.makeで注文生産の3Dマウントアダプターを使ってみました。

M37-M42マウントアダプター [MRO-MA-3742-02]
https://make.dmm.com/item/946604/

DMM.makeで注文したM37-M42マウントアダプター 

TAKUMAR 58mm F2.4にM37-M42マウントアダプターを付けた状態

TAKUMAR 58mm F2.4にM37-M42マウントアダプターを付け、さらにM42マウントアダプターに付けた状態

<作例>

撮影データ:ソニーα7 II・TAKUMAR 58mm F2.4・絞りF2.4・1/250秒・ISO100

今までマウントアダプターが入手できずに、利用を諦めていたオールドレンズを3Dプリンター製マウントアダプターを利用することで、活用できる可能性があります。みなさんもトライしてみてはいかがでしょうか。

著者プロフィール

伊藤浩一(いとうこういち)
モバイル情報ブロガー。ブログ「伊藤浩一のWindows Phone応援団(旧W-ZERO3応援団)」主宰。モバイルユーザーとしてレビューを毎日掲載しながら、日本のスマートフォンシーンの盛り上げを行い、アクセス数は月間30万を超えるブログとなっている。このサイトでは、モバイル情報以外に、所有する300本以上のオールドレンズの作例も紹介している。
https://blog.itokoichi.com

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