本日初日！　THE GALLERY企画展　徳永克彦写真展「蒼空に魅了されて」

航空写真ほど贅沢な撮影はないだろう。
乗り物の撮影は、傍観者となって目の前で繰り広げられるダイナミックなシーンを切り取っていくのが基本である。
ただし航空写真の場合は違う。
百億円を軽く超える機体に同乗し、自身のプログラムに沿って飛行させて撮影をする。
世界のトップパイロットとブリーフィングを重ねて作品を作り上げる作業は、感覚的にはモデルとコミュニケーションをとっていくスタジオ撮影に近いかもしれない。
長ければ数年を掛けて僅か1時間の撮影を調整する過程は、ある意味非効率の極みである。しかしヘルメットを被って酸素マスクを装着、バイザーを下ろして滑走路に向かう時の高揚感は何物にも代えられない。パイロット達とGを共有し、チームプレイによって作品を作り上げていく満足感も格別である。
やはり航空写真ほど贅沢な撮影はないだろう。

（写真展案内より）