『迷走写真館へようこそ』刊行記念展 写真を見るとはどんなこと?

ときの忘れもの、iwao gallery/9月29日(金)〜10月7日(土)

©️小畑雄嗣 「乗船券予約に並ぶ男たち」 1986年撮影2023年プリント

ときの忘れもののブログで2013年から連載をスタートした大竹昭子のエッセイ「迷走写真館〜一枚の写真に目を凝らす」(現在121回)は、活躍している日本の写真家の写真一点を取り上げ、そこから感じとれることを綴っていただく人気ブログです。

この度、その連載エッセイが赤々舎より書籍化の運びとなり、刊行を記念して、ときの忘れものとiwao gallery(蔵前)の2会場で収録作品の一部を展示し、書籍を先行発売いたします。 ときの忘れものでは写真家13名の作品をご覧いただきます。

・ときの忘れものの出品作家(13名):鬼海弘雄、小栗昌子、普後均、井津建郎、元田敬三、小畑雄嗣、川口和之、沢渡朔、池本喜巳、中藤毅彦、村越としや、本山周平、猪瀬光

・iwao gallery出品作家(9名):尾仲浩二、佐藤時啓、土田ヒロミ、楢橋朝子、西村多美子、花代、宮嶋康彦、森山大道、山縣勉

(写真展案内より)

《大竹昭子メッセージ》
『迷走写真館へようこそ』の刊行を記念して、収録作品のうち22点を2会場で展示いたします。本書には写真とそこから妄想した文章が収められていますが、展覧会ではその出発点となったオリジナルプリントがご覧いただけます。プリント・サイズと額の選択はそれぞれの写真家にお任せし、あえて統一感のないさざめきに満ちた空間にいたしました。本を片手に、あるいは自らの視点で、写真との自由な対話を楽しんでいただければ幸いです。

大竹昭子(おおたけ あきこ)
1950年東京生まれ。文筆家。1980年代初頭にニューヨークに滞在、執筆活動に入る。『眼の狩人』(新潮社、ちくま文庫)では戦後の代表的な写真家たちの肖像を強靭な筆力で描き絶賛される。小説、エッセイ、朗読、批評、ルポルタージュなど、特定のジャンルを軽々と飛び越えていく、その言葉のフットワークが多くの人をひきつけている。2019年には書籍レーベル「カタリココ文庫」をスタート。美術・写真・言葉をテーマに年2、3冊のペースで刊行。また「写真を深く見るためのワークショップ」を各地で開催、写真を自由に見て楽しむ方法を広めている。主な著書に『いつもだれかが見ている』『間取りと妄想』『東京凸凹散歩』(以上、亜紀書房)、『随時見学可』(みすず書房)、『図鑑少年』(小学館)『この写真がすごい2008』(朝日出版社)『個人美術館への旅』(文春新書)、『旅ではなぜかよく眠り』(新潮社)、『須賀敦子のミラノ』(河出書房新社)など。

会場ときの忘れもの (東京都文京区本駒込5-4-1 LAS CASAS)
会期2023年9月29日(金)〜10月7日(土)(日、月、祝休廊/入場無料)
開催時間:11時00分から19時00分まで
http://www.tokinowasuremono.com

会場iwao gallery (東京都台東区蔵前2-1-27 2F)
会期2023年9月29日(金)〜10月7日(土)(日、月、祝休廊/入場無料)
開催時間:12時00分から19時00分まで
https://iwaogallery.jp

*最新の情報を掲載するよう心がけておりますが、ギャラリー等の都合により会期等が変更になっている場合があります。ギャラリーホームページなどでご確認のうえお出かけください。

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